8月3日 はれ

十日目。

千秋楽が終わり、『空がみえる僕の部屋』の全日程が終了しました。昨日と大体同じ位置から、バラシ(撤収作業)終了後の劇場内を撮影してみました。数時間前まではここに舞台があったのが信じられません。

今回の『空がみえる僕の部屋』は過去のレトロノート作品と比べると公演期間が長く、より多くのお客様が観劇して下さいました。形としての舞台が全て無くなっても、皆様に楽しんで頂いたことそのものが、他には替えられない我々の財産です。
中野MOMOへ足を運んで下さった全てのお客様に、この場を借りてもう一度御礼をさせて頂きます。

ありがとうございました。




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8月2日 はれ

九日目。

公演日程もいよいよ大詰めに。毎回多くのお客様が御来場下さり、有り難い限りです。キャンセル待ち等で本意でない座席への御案内となってしまった方には申し訳なく思います。
我々に出来るのは、楽しんで頂けるお芝居を上演するのみ。
それが、千秋楽が終わるまでの変わらぬ目標です。

二階通路から撮影した舞台全景。来週にはもう無いと思うと、なかなか寂しいものがあります。


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8月1日 はれ

八日目。

今日は出演者、吉村京太さんの誕生日。
こっそりとメールを回しサプライズでお祝いイベントを仕込みます。作戦は返し稽古の最中に実行されましたが、吉村さん、予想しなかった意外なタイミングに随分驚いた様子。水面下の内に進行したサプライズ計画が成功し、我々仕掛け人側としては嬉しい限り。

公演日程は残すところあと二日となりましたが、いつもと変わらず、日々を楽しんでいます。


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7月31日 はれ のち くもり

七日目。

俳優さんの多くは、本番の時間が近づいた際に、各々自分なりの儀式を行うことが多いです。プロスポーツ選手の多くもそうであるように、本番前に毎回同じ『何か』を行うことは、(精神的なものを含め)自分のコンディションを一定に保つ効果があるため、皆、もしかすると意識的ではないかもしれませんが、毎日大体同じ行動を取っています。

写真は開場直前の吉村京太、碓井将仁、こうのゆか、野村修一。
『空がみえる僕の部屋』をもう御覧になった方は御存知かもしれませんが、この四人は役柄が比較的密接であるため、毎日お客様が会場入りする直前まで、舞台上で四人一緒に『儀式』を行っています。
四人で輪になって、本番前、毎日異常に盛り上がっています。
どうやら何かのゲームを行っているようなのですが、あまりにハイテンションなために、輪の外で観察している人間には意味が分かりません。

役者さんって、面白いなあ、と、ヒトゴトのように思います。


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7月30日 くもり のち はれ

六日目。

中野MOMOに入って、既に一週間以上が経過し、毎日本番がある生活や、そのペースにもすっかり慣れてきました。
公演日程も後半に差し掛かった現在でも、前日の反省点を踏まえて、稽古を行っています。
舞台はナマモノである特性上、どれだけ稽古を重ねようとも、ミスをしてしまうことがあります。それはある程度の割り切りが必要なものとはいえ、千秋楽が終わるまでは、可能な限り精度を上げるための稽古が続きます。
お芝居は映像作品とは違い、それぞれのお客様と常に一期一会の出会いを迎えます。NGやカットは許されず、編集はおろか巻き戻しも早送りもできない、その不便さこそが贅沢であるようにも感じます。

なお、本公演の受付では過去のレトロノート作品、『今、居間にて』と『ランエンドラン』のDVDを販売しております。御来場の際には是非御確認下さいませ。


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7月29日 くもり

五日目。

大体半分の公演日程を消化。まだまだ皆様の御来場をお待ちしております。
写真は出番を待つ楽屋の風景。身だしなみを整えたり、脚本を読み直したりしながら、皆、その時を待っています。

開演を待つ時間帯は、役者一同、緊張と高揚と団欒の混じりあった、不思議なひとときです。


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7月28日 くもり

四日目。

劇場に集合してから開演するまでの間、役者さん達には意外と自由な時間があります。人それぞれにこの時間を使って、体や頭を本番に向けて始動させるための準備をします。ストレッチや自主稽古をしたり、のんびり食事をしたり近所の公園を散歩したりと、みんな本当に思い思いの過ごし方。
本番で存分に集中するためには、一息ついておくのも大事です。

写真はマッサージしあう役者さん達。本番ではそんな素振りをするわけにいきませんが、疲れが蓄積しているのは事実です。労って(いたわって)労って(ねぎらって)。
さて、明日も頑張ります。



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7月27日 はれ のち くもり

三日目。

大きなトラブルなどもなく、今日も無事に日程を進めています。
写真は楽屋に設置されたモニター。写っているのは『空がみえる僕の部屋』冒頭のシーンです。待機中の役者さん達は、このモニターを通して舞台上の様子を窺っており、出番が近づいた人から順に、軽く挨拶をして舞台への階段を昇っていきます。
そのままモニターを眺めていると、数分前に出て行った役者さんが劇中の『役』として登場します。
それはもう既に見慣れた光景ですが、なんだかときどき、思い出したように不思議な気分になります。

関係ないことですが、一つのモニターを何人もで見上げている様は、昔、戦後の記録映像で見た、街頭テレビを彷彿とさせます。



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7月26日 はれ ときどき くもり

二日目。

マチネとソワレの間に舞台上で写真撮影。集合写真や各キャストの個人写真など、いくつものパターンで写真を撮りました。撮影を担当するのはレトロノートがもう幾度となくお世話になっているカメラマン、畑嶋信輔さん。
撮影した写真は、DVDのクレジットや、ホームページなどで使われる予定。
どんな仕上がりになるか、楽しみです。


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7月25日 はれ のち くもり

初日。

幕が開きました。
ここまで作り上げた『空がみえる僕の部屋』を、初めてお客様に観ていただきました。多くのお客様に楽しんで頂き、ありがたい限り。
明日はマチネ(昼の公演)とソワレ(夜の公演)の二回、本番を行います。
まだまだ皆様の御来場をお待ちしております。
明日も忙しい。さあ、頑張ろう。

写真は本番前、役者達が集合し、気合いを入れている一枚。
右から(敬称略)中村公平、冨田裕美子、岡戸三樹、生井歩、吉村京太。

吉村さんと生井さん、身長差約40cm。


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